2018年3月26日
テレビ放送同時/見逃し配信システム 及び 対応スマートフォンアプリ SDK の提供開始
– テレビ放送信号を活用した自動配信によって高度な放送同一性と運用コストの大幅低減を実現 –
株式会社インフォシティ
株式会社ビットメディア
株式会社インフォシティは、これまでスマートフォン時代におけるテレビ放送の常時同時配信/見逃 し配信を想定したシステム ”TVMock” の研究開発に取り組んできましたが、この度株式会社ビット メディアと共同で TVMock ソフトウェア開発キット群の提供を開始いたします。
”TVMock”の特長は、放送信号をそのまま受け取り、それを変換して自動配信することで運用コスト を大幅に低減できることにあります。「放送抽出システム」を放送局に設置し、「配信システム」にア ップロードするだけでサービスを自動運用することができます。また”TVMock”は、映像・各種音声・ 字幕・データ放送・ハイブリッドキャスト・番組表など、テレビ放送との同一のサービスを再現する ことを意図していますが、これらも含めて全て自動運用が可能です。
さらに、クラウド上の配信システムに対応する受信側スマートフォンアプリ(iOS 及び Android)の 開発キットも用意しており、本開発キットを活用することで、複数の地上/BS/CS の同時配信/見逃し VOD を字幕やデータ放送とともに自在に視聴可能なアプリの開発が可能です。
また、同時配信の映像・音声データから見逃し VOD を自動生成する機能も備えており、機能の実現 にはビットメディアが開発・提供する「ShareCast Playlist Editor」の技術*1 が活用されています。 この技術によって HLS や MPEG DASH といった HTTP ストリーミングによるライブ配信を行いなが ら、in 点と out 点をプレイリストとして指定して VOD コンテンツを作成するもので、番組情報と組 み合わせて見逃し VOD を自動生成する仕組みも対象となります。
【主な機能】
- 映像・音声機能
- 視聴環境に適合したマルチビットレート配信、主音声・副音声切替機能、マルチチャンネル編成
- 同時視聴・スタートオーバー・見逃し視聴
- 同時視聴、スタートオーバー、見逃し視聴を単一の配信リソース、シンプルな運用で実現
- 字幕機能
- 市販テレビと同様に映像音声に対してフレーム精度で同期して字幕を表示
- データ放送機能
- BML(ARIB-STD-B24 準拠)によるデータ放送表示機能をサポート
- ハイブリッドキャスト機機能
- HTML5 の採用によりインターネット標準に準拠した双方向サービスを実現
- 番組表機能
- 放送 TS 信号に含まれる SI/EPG 情報に基づく番組情報配信機能及び番組表利用機能
- マスキング機能
- 権利上の関係等でインターネットへ配信できないシーンや番組等、配信内容をマスキング映像に差替え
- 見逃し VOD 自動生成機能
- 同時配信した映像音声ファイルに対して番組表に基づくプレイリストを自動生成
- 端末認証機能
- 視聴ログ調査、NHK 受信料契約や他の有料チャンネルの認証等の基盤としての利用を想定
- 地域制御機能
- 県域または市区町村単位の配信地域制限機能
- 視聴ログ機能
- 端末認証・個人認証の結果に基づく視聴ログ収集機能
- DRM機能 認証情報と連携した暗号化処理やデバイス種別別の解像度、スクリーンキャプチャ制御等
- 基本DRM機能
- スマートフォンアプリ(iOS 及び Android 向け SDK)
- 複数の地上/BS/CS の同時配信/見逃し VOD を字幕やデータ放送等とともに自在に視聴可能 関連 SNS
- 表示、お気に入り登録、視聴予約などのサービス機能も可能
*1 ビットメディア「ShareCast Playlist Editor」基本特許(特許第 5909546 号)
インフォシティとビットメディアは、これまでの研究・開発成果を通して、スマートフォン時代の ユーザーニーズに応えるべく、全国規模のテレビ放送同時/見逃し配信の早期実用化に貢献して参ります。
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※ 記載されているシステム名、製品名は、一般に各開発メーカーの商標あるいは登録商標です。